4.1.13

ブラザー・クラウス野外礼拝堂(ピーター・ズントー)

僕がドイツに来て一番見たかった建築。建築を勉強し始めて一番最初に衝撃を受けた建築。僕にとって重要な印象を与えてくれた建築でした。

ドイツ、ケルンの郊外にある野外礼拝堂です。
僕が大学1年のときに建築雑誌a+uを初めて手に取ったときに載っていた建築で、誰が作ったかなんて知らないし、それがどういう建築なのかも全然わからないけど、ものすごい惹かれて、気づいたらレジに向かっていて、それからずーっと見ていた建築。


この礼拝堂すごいとこにあって、見渡す限り畑しかないような場所で駐車場から歩いて20分くらいかかる場所にある。
けどそれがまたいいよね。風景をつくってます。

この建築は地元住民も参加して施工されたらしい。
テント上に丸太を組み、その外に型枠をつくる。そこにコンクリートを約2週間に50cmずつ流し込むのだが、この作業に1年ほど時間を費やしたらしい。そのコンクリートにはガラス玉が含まれていて、内部に光が漏れるようにされている。最後は丸太を焼き払い完成。

それはもう綺麗な空間でした。
人の手で作られた温もりを感じつつ、崇高な空間。
まるでこの小さな空間を手につかめそうなんだけど、把握しきれない力を感じる。
本来あるべき、原始的な空間なのかもしれない。
ここでしか感じられない時間の経過を感じられる建築でした。

ドイツに来たらぜひとも行くべき建築のひとつだと思う。

アクセス:MAP
ケルンからMechernich(メッヒャーニッヒ)へ行き、そこからタクシーで20分程度(20-30ユーロくらい)。帰りも時間を伝えて迎えにきてもらうのがいいと思う。


04.01.2013
tomo


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